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仕事の雑用を極めて、退屈な世界から抜け出す方法

社会人になると仕事では、避けては通れない「雑用」。

特に雑用を任されることの多い新入社員の皆さんの中には、

 

「なんで俺がせなあかんねん…」

「わたしがすることちゃうやろ…」

 

と思うような雑用がたくさんあると思います。(かつてわたしも思いまくってました…)

しかし、今回は退屈な雑用を極めた(自称)の著者が雑用を軽視してはいけない理由と

雑用を極めるとどのように世界が変わるのかを紐解いていきたいと思います。

 

 

そもそも雑用とは?

 

Hey! siri! 雑用の意味を教えて。

 

Siri
雑用とは、いろいろのこまごまとした用事のことです。

 

とても抽象的ですね。ここで、具体的にあげてみると。

・資料のコピー
・備品の整理、補充
・来客へのお茶だし
・掃除、ゴミ出し
・オフィスなどの掃除

 

などなど、あげればきりがありません。
(こんな雑用もあるよ〜という方は、コメントで教えてください)

わたしもこれらの雑用は嫌になるほどやりました。

 

最近のわたしの思い出に残っている雑用は、

元号が平成から令和に変わるときに、社用封筒の平成の表記をすべて手作業で、令和に

修正する作業を一人でおこなったことです。
(部署の残封筒が1万枚ぐらいあり、訂正スタンプを押し続けたので、次の日、腱鞘炎になりました)

 

以上の具体例から、雑用とは、スキルや特別な経験がなくても誰でもできる仕事だとイメージするといいと思います。さらに言い換えると、退屈で成長が感じられないなぁと思う仕事全般のことであるとも言えます。

 

これらのことは、「俺が会社の未来を変えてやる!」「この会社で出世して、スーパービジネスマンになるぞ!」と意気込んで

入社した方にとっては、苦痛を伴う苦行にしか思えないことも多いかと思います。

しかし、入社から10年が過ぎた今でも、雑用を軽視せず、自ら率先しておこなっている

わたしなりの理由をご紹介したいと思います。

 

雑用を軽視してはいけない理由

 

数々の雑用を経験したわたしが、雑用を軽視してはいけないと思った理由を3つ紹介します。

 

① 会社で自分の存在を知ってもらうことができる
② 会社のことを学べる機会が増える
③ マーケティングスキルが身に付く

 

それでは、これら3つについて、わたしの経験をまじえて紐解いていきます。

 

①会社で自分の存在を知ってもらうことができる

会社入ったら、スキルガンガン上げて、実績あげることの方が大切なんやから、雑用なんかしてる場合ちゃうやん!

と、思われる方も多いと思いますが、わたしの考えを言わせていただきます。

わたしが社会人として、実績を出すためにスキルよりも大切だと思うことは、

「人脈」です。

つまり、いかに周りの人に自分のことを覚えてもらうかだと思っています。(ぜひいい意味で覚えてもらってください)

例えば、自分が何か企画を思いついて、プロジェクトを進めていくときに、

自分一人で進めるよりも、誰かと協力・分担して作業を進める方が、

効率的かつスピーディーにものごとを進めることができると思います。

何でもパーフェクトにできる人は別ですが、仕事って、

個人の得意を寄せ集めて進めていくことが大切やと思います。

 

 

人って得意なこともあれば不得意なこともある。

だからこそ、人脈を広げて、自分の不得意を補ってくれる仲間を増やしていくことが大切です。

でも、雑用が人脈を広げるってちょっとわかりにくい、という方に、

わたしの雑用エピソードを聞いてほしいと思います。

 

 

わたしが新入社員だったとき、やたら雑用をさせる上司がいました。

反抗しないことをいいことに、その上司は、他の部署の雑用も自分で引き受けて、

それをわたしにさせるという、あの当時は本当に嫌だった覚えがあります。

しかし、他部署の雑用をすることで、自分の部署だけではなく、他部署の方とも

コミュニケーションがとれて、人脈を広げることができたと思っています。

ここで大事なのが、雑用って簡単なお手伝いがほとんどなので、手伝いにいっても

身構えることなくコミュニケーションをとることができるんですよね。

いきなり「○○プロジェクトで営業部と仕事をすることになった」となると

緊張してうまく人間関係構築することができないこともあると思うんです。

んで、雑用ってめんどくさいことが多いから、手伝いにきてくれると、

シンプルに感謝されることが多いんですよね。

てな感じで、わたしは雑用を通じて、人脈を広げることができたし、

それが後々の仕事にも実際につながっています。

(新入社員のときに他部署雑用させてくれた上司にはほんまに感謝してます)

 

②会社のことを学べる機会が増える

「資料のコピーぐらい自分でやれよ…」と思ったことある方いませんか?

はい。新入社員のときのわたしです。すみません。

でも、その考え、自分の成長の機会を逃しているかもしれません。

会社って会議めっちゃ多いですよね。それに比例して会議資料も多い。

最近は、ペーパーレス化が進んでいるところも多いと思いますが、

そうでないところは、山盛りの資料の焼き増しに悩んでいる方も

いるかと思います。

このときのコピーの作業、コピー機に資料つっこんで、ただただぼーっと

してるの時間もったいないです。

このときに会議資料に目を通してみると、ぼーっとの時間が、自分を成長

させる学びの時間に変化するんですよね。

 

例えば、新入社員のときって特に、雑用が多くて、大きなプロジェクトの内容や

先輩・上司が具体的に何をしているのかってわかりにくいんですよね。

でもいざ自分がプロジェクトに関わるってなったときに、少しでも概要を知っている

のと、知らないのとでは、その後に影響がでるのは明らかなんです。

 

これもわたしの新入社員のときの話なんですが。

普段通り、会議資料のコピーをして、できあがったものを

上司に渡したら、

「会議資料であがってた企画の中で、なんか気になるのあった?」

って聞かれたことがあって、そこで、

「会議資料って、僕でも勝手に見てもええんや」

と思ったんですよね。

それから、上司の資料コピーするときは、必ず目を通すように

してたら、数年後、自分がプロジェクトに関わることになったときに

スムーズに概要がつかめて、楽に業務をすることができたことも

ありました。

 

③マーケティングスキルが身に付く

雑用でマーケティングスキルが身に付くなんて、雑用し過ぎて頭おかしなったんちゃうかと

思われる方もいるかもしれませんが、わたしは至って真面目にこの記事を書いています。

これは、自分がマーケティングの勉強をする上で、感じたことなんですが、

雑用って、かゆいところに手が届くを提供するスキルが必要やと思うんですよね。

んで、実は、マーケティングもこのかゆいところに手が届くを実現させることだと

感じています。

マーケティングと聞くと、SWOT分析やSTP戦略だの、何か高度なものだという印象が

あるかと思いますが。

しかし、マーケティングって本質を言えば、相手の求めていることを言われる前に、

提供して、その期待に応えるための活動だと思うんですよね。(完全に著者の思いなので

詳しいマーケティングの方法論については、個人で学びを深めてください)

 

雑用って、スキルが必要ない誰でもできることですが、誰かがやらないと困ることが結構

あるんですよね。なので、この困ることを、自分から気付いて、先回りしておこなっておくことで、

上司だけじゃなくて、先輩や同僚が気持ちよく自分の業務をすることができる。

つまり、期待通りの仕事を滞りなく、進めることができることにつながると思います。

こまごまとした些細ことに気付く能力っていうのは、マーケティングのスキルにも

必要なことやと思うし、雑用をバカにせず、率先して行っていると、大きな枠でとらえると

応用の利くスキルを身につけることもできるとわたしは雑用を通じて学ぶことができました。

 

 

雑用を極めて、たどり着いた世界

 

雑用を極めて、たどり着いた世界。

それは、社会人に必要な基礎的なスキルを身につけることができたこと。

どこに行っても通用するスキルを身につけることができたことだと思います。

この記事を見てくれているあなたも、雑用と聞くと、だいたいわたしと同じような

ことを想像したと思います。つまり、雑用ってどこの会社でも同じようなことが

ささいな困りごととしてあるということなんです。

わたしの経験を話させてもらうと、人事異動したとき、転職したときに、

この雑用を嫌がらずにやるということは、新しい環境で、人間関係を構築して、

信頼関係をきずくことに役に立っていると感じています。

特に転職をしたとき、自分から雑用を買って出たことは、周りの人の

信頼を得るのに非常に役に立ちました。

 

まとめ

 

かつては、雑用なんて仕事のできないやつのやることや!

と強く思っていました。

しかし、雑用の経験を積むことで、

本当に仕事のできる人っていうのは、雑用を雑用と思わずに

できる人のことだと思うようになりました。

どんな些細なことも、自分の経験値になるという発想で、

考えて取り組むことで、社会人としてのスキルは向上しますし、

周りからの信頼も得ることができる。

誰でもできる簡単なことやからこそ、軽視せず取り組むことが

大切です。

あと、絶対に真剣に取り組んでいれば、誰かが必ず見てくれています。

「俺の会社の人、そんなことで評価してくれへんしな…」

という方がおられたら、わたしがあなたの雑用を評価していますし、

些細なことから学んでやろうという姿勢は必ず、将来実を結ぶことを

わたしが身を持って感じているので、自信を持って、行動してほしいと

思います。

さぁ、明日からわたしと一緒に雑用の先にある世界にいきましょう。