副業といえば、数多くあります。思い浮かぶだけで、アフィリエイトだの、クラウドソーシングだの、せどりだの、数え上げればきりがありません。
その中でも副業としてyoutubeを思い浮かべる人は結構多いと思います。
実際のところ、youtubeは副業として成り立つのでしょうか。
youtubeを副業とすることは良いことなのか、はたまたやめておいた方が良いのか、今回はこの点について考察してみたいと思います。
youtubeを取り巻く現状
youtubeを取り巻く環境は日々刻々と変化しています。かつては、とにかくyoutubeに動画をアップすれば儲かる、と言われていた時期もありました。「億稼ぐyoutuber」が、数多くのメディアで取り上げられ、ある時は小学生の成りたい職業ランキングの上位にyoutuberがランクインされるなど、ある意味ふざけた現象も起きました。
しかし、近年では再生回数を上げるがために度を越した悪ふざけを行うケースが増え社会問題化しています。こうした問題についてニュースで取り上げられ、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
現在youtubeはこうなっている
運営会社であるyoutube自体もそのスタンスに変化が見られます。
もともと、規約上には著作権に関する記載、コンテンツに関する記載(不快を与えるコンテンツ、法令違反となるようなコンテンツを投稿しない)がありました。2019年12月10日の規約更新をもって、これら記載を遵守しない場合には、youtubeがアカウント並びに提供サービスの停止、解除を行う旨明記されました。
動画なら何でもありともはや無法状態であったものが本改正により秩序だったものになり、この点は評価できます。ただし、同時に以下のように採算性が無いものに関してはyoutubeが提供しているサービス(つまり動画投稿)へのアクセスを解除するとも明記されています。
本サービスの変更に基づく YouTube による解除
YouTube が独自の裁量により、お客様への本サービスの提供がもはや採算に合わない事業となったと判断するに至った場合、YouTube はお客様またはお客様の Google アカウントによる、本サービスの全部もしくは一部へのアクセスを解除できるものとします。
出典:youtube利用規約「アカウントの停止と解除」より
この点に関して明確に何を示しているのか、という記述はありませんが、そもそもyoutubeのパートナープログラムに参加(要するには収益をあげていく)ためには以下の条件をクリアしている必要があります。(厳密にはもっとありますが、主なものとしてよく言われているものはこの二点となります。)
・公開動画の総再生回数が直近12ヶ月で4000時間以上
・チャンネル登録者数が1000人以上
特に、公開動画の総再生回数に関して言えば
4000(時間) ÷ 12(ヶ月)= 333.333…(時間)
333.333…(時間) ÷ 30(日)= 11.111…(時間)
となり、一日平均11時間は再生されていないと条件を満たさなくなります。
小難しい話になってしまいましたが、要するに「youtubeを取り巻く環境は変化していて、何でもかんでも動画をアップすれば良いわけではない」ということになります。
副業とするためにはどうしたら良い?
こういった状況ではあるものの、今現在でもyoutubeを始める人は数多くいます。それは自分で情報を発信することに魅力があり、価値があると考えるからです。
それでは、具体的にyoutubeを始めるためには何をしたら良いのでしょうか。
youtubeを始めるための手順は以下の通りとなります。
・グーグルアカウントを作成する
・youtubeにログインする
・マイチャンネルでyoutubeチャンネルを作成、設定する
・動画を作成する(機材を使って録画する)
・動画をアップロードする
Youtubeチャンネルの作成、設定にはひと手間かかりますが、大まかには上記のような方法となります。
これであなたも今日からyoutuberです!
副業でやっていくにはどのぐらい頑張れば良い?
晴れてyoutuberになったのはいいものの、実際に何をすれば良いのでしょうか。
頑張らなければならないことは主に二つあります。
・面白い動画を作る
・動画を定期的にアップロードし続ける
要するに、飽きのこないように集客し続ける必要があります。
そうしないと、先ほどご説明した通りパートナープログラムに参加できなくなります。
youtuberを副業にするならひたすら面白いものを作り続ける、当たり前と言えば当たり前ですが、こうしたことを常に意識していかなければなりません。
結局いくら儲かるの?
ここまで読んだあなたはきっとこう思うでしょう。
「色々面倒くさそうだけど、結局いくら儲かるの?」
その通り、この点が非常に重要です。
その前に、youtubeで儲ける仕組みについて簡単にご説明します。
一度でもyoutubeで動画を見たことがあればわかると思いますが、動画再生前、再生中、再生後に広告が流れてきます。視聴する側からすると(すっ飛ばしたいんだけど…)と思うかもしれませんが、youtuberにとってはこれが大事な収入源になります。要するに広告収入ということです。
ではどのぐらいの金額になるかというと、1再生あたり0.05円から0.1円ぐらいだと言われています。
月収30万円の場合、なんと60万回再生してもらう必要があります。
しかも、これはあくまで収入です。ここから、何やかんや経費を引いていかなければなりません。もちろん、ここには社会保険料など含まれていません。
Youtuberとして本気で飯を食っていこうと思うなら、相当大変なことがお解りいただけると思います。
ウケるためのyoutube動画とは
ここまで、いかにyoutubeで稼ぐことが大変かご説明しました。
こう書いていると
「夢なんてないじゃないか!」
「副業で小銭稼ぎたいだけなのにいきなり大げさな話をするな!」
とお叱りを受けてしまいそうなので、youtubeでいかに稼いでいくか、その点についてご説明します。
まずは条件クリア
何はなくともまずはyoutubeパートナーシップの条件をクリアしましょう。条件は先ほどご説明した
・公開動画の総再生回数が直近12ヶ月で4000時間以上
・チャンネル登録者数が1000人以上
この二点です。(先ほどご説明した通り、厳密には収益化ポリシーに適合しているか、パートナープログラムが利用可能な国に住んでいるかという点もありますが、日本国内に居住していて、規約を守って面白い動画を作っていれば問題はありません。)
この条件をクリアしなければ、そもそもスタートラインにも立てません。
まずは条件クリアを目指しましょう。
更新頻度を上げる
具体的にどうやって条件をクリアしていくか、そのために必要なことの一つは「動画の更新頻度をあげること」です。
webサイトでもそうですが、何も更新されていないままほったらかされていればわざわざ見に来る人はいません。一度見たものを何度も見る気が起きませんし、情報の鮮度が低いものに価値が無いからです。
動画に関しても同じで、よほど面白過ぎるか、何度も見る必要があるものか、物好きか、そういった理由が無ければ、あなたのyoutubeチャンネル自体が荒廃していきます。
そのため、週に2回、最低でも1回は定期的に更新をして、人を引き付けておく必要があります。
魅力のあるコンテンツを作ろう
条件をクリアするためにもう一つ必要なことは「魅力のあるコンテンツを作ること」です。これも当たり前と言えば当たり前なのですが、この点が最も難しいと言えます。
そこで、人が引きつけられるものとは何か考えてみます。人を引き付けるものとしては、
・面白動画(お笑い)
・金
・健康
・食べ物
・ノウハウ
・動物
・趣味
こういったものがあります。
さらに言えば、人間は「人の不幸は蜜の味」と言うだけあって他人の失敗を面白がる傾向があります。そこで自虐ネタも動画としては人を引き付けるものであると言えるでしょう。ただし、公序良俗に反しないものに限ります。自分のことをしくじり先生として紹介するのは自虐ですが、他人の失敗をネタに笑いを取るのは単なる悪ふざけでしかありません。
あくまでハートウォーミングになるような動画を制作するように心がけましょう。
番外編 成功したら事務所に所属しよう
色々と魅力のあるコンテンツを制作し、チャンネル登録者数、動画再生回数もかなりのものに上ったら、思い切って事務所に所属してみましょう。
現在ではyoutuber専門のプロモーション会社もあり、東証に上場するほどの規模を誇る起業もあります。実際に、有名なyoutuberが契約していたりします。こういった会社ではマネージメント、プロモーションプラン作成、サポート、マーケティングなど行ってくれます。あなたのyoutube動画のクオリティもさらにアップすること間違いありません。
ここまで来るともはや副業レベルではないため、脱サラyoutuberとしてデビューした方が良いかもしれませんね。
やってはダメなこと
逆に、絶対にやってはいけないこともあります。
・規約に反すること
・公序良俗に反すること
・youtubeチャンネルの放置
・魅力のない動画をひたすら配信し続ける
特に公序良俗に反することについては人として駄目な行為です。そんなことは無いと思いますがダークサイドに陥らないように気をつけましょう。
先ほどお話した通り、一旦動画をアップした後、放置しておくこともダメです。リピーターがいなくなるからです。同じ理由で、魅力のないコンテンツをひたすら配信し続けることもダメなことのひとつです。
人により趣味、志向が違いますので、このコンテンツはダメ、ということは一概に言えませんが、少なくとも、静止画を動画としてアップする、ひたすら不満を愚痴り続ける、独りよがりな動画を流し続ける、こういったコンテンツでは視聴者数を獲得することはできません。
副業でyoutubeをやるなら相当な覚悟を持とう
いかがでしたでしょうか?
近年youtubeを取り巻く環境は劇的に変化をし、もはや「動画をアップすれば何でも儲かる」という時代は過去のものとなってしまいました。
一方で、youtubeを副業とし、稼げるyoutuberになることには夢があるのもまた事実です。心に留めておくべきことは、youtubeを副業とするのであれば、それなりの覚悟、綿密な計画、絶え間ない努力、こういったことが重要だということです。
こうした点を踏まえれば、あなたの計画は大成功し、夢のような生活が待っていることでしょう。
目指せ、億り人youtuber!